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カテゴリ: 市政・議会

 2月27日より平成29年3月定例会が開会しました。
本会議初日に行われた市長施政方針の演説から、気になった言葉を上げてみました。

・市独自の工業団地の造成も視野に
・「わがまち魅力アップ応援事業」を見直し、新年度以降は段階的に縮小しながら、平成31年度までの3年間をもって新規事業の募集は終了することとし、併せて、その財源を住民自治組織への交付金に転換していく
・新年度は障がい者支援施設等を整備する法人に対する市の補助制度の新設をはじめ、ひきこもりや発達障がいのある成人の方などへの支援の充実に向けた地域活動支援センターの整備・拡充にも取り組む
・家庭学習の習慣化に向け作成した生活・学習ノート「紡ぐ」を、新年度から一部の小・中学校で試行実施
・(職員の)新年度は環境省をはじめ、県東京事務所、民間企業への派遣研修を予定

 10月26日、28日は上田地域広域連合議会(上田市、東御市、長和町、青木村、坂城町)が行われます。
10月と2月に議会が行われます。
 広域連合の最大の課題は上田市、東御市、長和町、青木村のごみ焼却を行うクリンセンター(現在、上田市2か所、東御市1か所の3施設)の老朽化に伴い、複数ある施設を1か所に統合して新たに建設する「資源循環型施設」です。

 10月26日議会初日、母袋連合長(上田市長)の挨拶で気になった言葉を、以下に挙げてみます。

〇資源循環型施設建設
 ・6月23日、地元の資源循環型施設建設対策連絡会(諏訪部自治会、下沖振興組合を除く)と上田市、広域連合職員との懇談会が行われた。(・・これは、H26.08.28、H28.02.17に2回公開で行われた意見交換に続く出来事ですが、非公開だったため、今議会初めて議員が知った事実です)
 ・建設を担当する広域連合事務局ごみ処理広域化推進室と地元調整を担当する上田市資源循環型施設建設関連事業課を、組織はそのままに一元化する(・・同じ場所で、広域連合と上田市のそれぞれの担当部門が仕事をするが、具体的にいつ、どこで行うのか明確に示されなかった)
・清浄園廃止(清浄園=し尿処理施設に資源循環型施設を建設する)に向け、東御市はH29年度から川西保健衛生施設組合衛生センターに処理を移行。長和町と青木村は平成30年度に長和町汚泥再生センターに移行。(・・上田市の処理については、下水道処理施設に投入口を設け処理することは決定しているが、同じ地域に’迷惑施設’が複数あるため清浄園隣接の下水道処理施設には設置しない、別の場所を検討しているが、具体的な場所が決まっていない)

〇清浄園
東京電力第一福島原子力発電所の事故後、放射性セシウムが検出されたことから配布を中止していた肥料「サラ・さらさ」は、事故後最大665ベクレル/kgあった放射性セシウム物質濃度も現在では、30ベクレル/kg前後まで減少し、国が示した肥料原料としての基準値(200ベクレル/kg以下)を大きく下回っていることから配布を再開した。

〇地域医療支援事業
 信州上田医療センターの支援 
  引き継いだ継続支援開始平成25年4月と平成28年4月を比較した場合、医師10名増、一日当たりの外来患者数74名増、559人。4月から国指定「地域がん診療病院」となる。

〇広域消防
 平成28年度4月~9月末現在の火災件数63件(前年同時期+2件)
12月22日総務省消防庁と住宅防火災推進シンポジウムをサントミューゼで開催。
今年度、指導救命士1名養成。

 昨年から開催された議会常任委員会ごとのテーマ別車座集会ですが、今年は各委員会工夫を凝らしています。
総務文教委員会は、定住・移住について『住みたいまち上田市を創る』学生とのまちなかミーティングを開催いたします。
 市内には4つの大学があり、今回の企画については、4大学の学生の皆さんも実行委員会という形で携わっていただく第1回会議を先週開催いたしました。
学生の皆さんの『積極性』を強く感じる言葉がいくつもありました。
 
 上田市は魅力なまちです。
 
まちなかミーティングは学生が対象となる意見交換会ですが、一般の皆さんも傍聴、見学は自由ですのでぜひお越しください。

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会場は、海野町商店街 丸陽ビル1階まちなかキャンパス上田


 10月4日に9月定例会が閉会しました。
委員長報告で平成27年度決算認定の審査において
財政部、総務部、政策企画部に対して、以下の附帯意見をつけました。

 平成27年度上田市一般会計決算の審査を行った結果、以下の事項については、今後の自主財源確保の観点から実行すべきものと認識が一致したので、委員会の総意として、それぞれ時機を失することなく速やかに取り組まれるよう強く要請する。

1 収納管理体制の強化
市税等の収納において、滞納繰越分を抑制することが負担の公平性確保のほか、今後の住民サービスの原資を確保するために基本となるところである。
よって、滞納者の状況の迅速な把握や実効性のある納税相談等の対策が実施できるよう、職員のスキルアップのための研修や人員の充実により収納管理体制を一層強化すること。
2 市有財産の利活用
  市町村合併に伴う財政的な支援が順次終了となる中で、改めて独自財源の確保が課題となってくることに加え、新地方公会計の導入により、ストック情報に基づく資産管理がますます重要となってくる。
  よって、市有財産の売却、賃貸等の利活用が今後円滑に進むよう、民間事業者との連携も含めその実行体制の整備に取り組むこと。
3 組織改正
  1及び2の取組を推進するための、組織改正について検討すること。
4 地域活性化事業債の活用
  定住自立圏構想は、地域住民の生活機能を今後も確保するために推進すべきものと考えるが、とりわけ重要な医療・福祉、産業振興、公共交通の機能を確保するため、特別交付税のほか、地域活性化事業債の活用について検討すること。

 以上、議案第84号中担当分に対して附帯意見をつけたことを報告します。

 政務活動費にまつわる富山市議会の議員辞職は、大変な問題を抱えています。
領収書の偽造、資金プールと流用。更に国からの政党交付金の不正が発覚しました。
政党交付金については
 「政党が偽りその他不正な行為により政党交付金の交付を受けたときは、その行為をした者については、5年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金に処し、又はこれを併科するものとされ、当該政党についても、250万円以下の罰金に処するものとされています」(総務省 政党助成金の返還、罰則等)
 
 政務活動費の問題点と課題を整理すると、
・政務活動費は個人への報酬と同じと考えている。
 ・・・一昨年の兵庫県議会議員の事件が教訓となっていない、体質が変えられない。
・政務活動費が高額。
 ・・・全国の市民オンブズマンが注視しているのは、都道府県議会、政令都市市議会、県庁所在地など大規模市。
 (例、東京都議会月額60万円を最高に、長野県議会月額29万円、長野市議会月額8万5千円)
 会派ではなく個人に対して交付されている場合・・・しかし、富山市議会は会派に交付されていたにも関わらず問題が起きた。
 領収書の添付の有無(コピーでよい地方議会もある)。
・政務活動費を廃止し議員報酬を引き上げる地方議会
 ・・・一昨年、塩尻市議会では年額9万円の政務活動費を廃止。しかし、議員報酬を月額35万4千円から40万2千円(月額4万8千円)に増額。他にも茨城県那珂市議会や福岡県宮若市議会も同様の改正を行っている。
  東京都千代田区議会では、政務活動費月額15万円のうち、10万円を議員報酬に組み替える案が出されるが批判が相次ぐ。このところ政務活動費を無くして、議員報酬を上げる検討をはじめる地方議会が増えてきましたが、問題点があります。
 政務活動費は使い道が決められている上、情報公開の対象ですが、報酬の使い道は政務活動に使おうと使うまいと自由です。政務活動費だからこそ、このような富山市議会の問題が世に出たとも言えます。
・使い道について、行政視察の意義を問われる。また、議員を対象とした研修ビジネスが増大。
 ・・・視察報告書は複数の千葉県議会議員の海外視察報告書が一字一句同じだった。
議員が政務活動費を活用して行った行政視察について報告書を公開していない地方議会もある。

市民からも、いったい行政視察は何の役に立っているのかとの疑問も頂きます。
これは野村稔先生(元 全国都道府県議会議長会議事調査部長)が提案している、一般質問において「政務活動費を活用し〇〇県〇〇市の△△の取り組みを視察してきました」と市民にも行政視察の成果を紹介し、提案している議員の方々も多くいます。
 兵庫県議会議員の事件以降、
議員控室や個人のメールボックスには議員を対象とした研修会案内パンフレットが増大しています。確かに研修会で勉強することの効果もありますが、結構な金額(東京、名古屋、大阪などで2時間2万~3万)の講座もあります。政務活動費の無難な使い道、何か足元を見られている感もあります。

 最近、お会いする市民の皆様から上田市議会の政務活動費はどうなっているのか?との質問を頂きます。
 上田市議会議員については、1人年額24万円(月額2万円)を会派に支給し、会派ごとに会計責任者を配置、年2回、会計責任者に対して政務活動費の用途の疑義について説明会を行っている上、事務局からも詳細なチェックが入ります。
上田市議会のホームページには、平成20年度からの旧名称、政務調査費について会派ごとの使用金額一覧が掲載されていると共に、領収書等は公開資料となっていますので、閲覧ができます。
 視察、研修については報告書も公開していますし、2~3百円の電車賃(券売機で領収書発行のボタンを押しています)まで極力、領収書を添付して報告をしています。
詳細は上田市議会ホームページをご覧ください。
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