厚生労働省(5月15日付け)発表資料では、平成23年度大学等新卒者の就職率が93.6%(平成24年4月1日現在)と対前年比2.6%増、さらには平成23年10月1日時点から33.7%伸び、調査開始以来の伸び率となった。
また、高校卒の就職率も96.7%となり高い水準に回復しました。
この要因は、大企業中心の就職活動から、関係者の努力により大学生が中小企業へも魅力を感じ、就職をしたことも要因といわれています。
リンク 厚生労働省 報道資料
その1 平成23年度「大学等卒業者の就職状況調査」
その2 「大学等新卒者の就職支援の強化の効果について」
その3 平成23年度「高校・中学新卒者の求人・求職・内定状況」取りまとめ
但し、いつも感じることなのですが、就職活動する学生は、果たして「仕事」をどうとらえているか。
全国の小規模企業では、大手企業だけではない「あなた」の力が発揮できる「あなたを必要としている」空間と人間関係があるはずです。
この上田市にも、社員数は少ないが、世界にとどろく企業がいくつもあります。
残念なことは大卒は3年以内に30パーセント以上、高卒の場合は60パーセント以上の方々が会社を辞めていく現実があります。(このことは以前にもブログに書きました)
会社を辞めること自体が問題ではないのですが、次へ移る際、再び正社員への道が大変険しい現実があります。
「いい会社に入る」ことは、学校で良い成績をとることと、比例するものではないこと。
かつて人事を担当していた者として、就職は企業にとっても求職者にとっても「運」であると学生に言ってきました。
会社の規模や仕事の内容を見て、自分の夢が必ずしも実現するとは限りませんが、「こんなことをしたい」と思い続けること、努力し続けることは将来決して無駄にはなりません。
まずは、人と話す勇気を持ちましょう。合同企業説明会でまずあなたが始めることです。
マニュアルの中から1つや2つ逸脱できることが、あなたのセールスポイントです。
規模の大小を問わず、1つの会社に入るために50社以上、会社説明会や就職試験、面接にのぞんだと、今年入社した新卒社員の方に伺ったことがありました。
きっと絶望することもあったと思います。でも負けなかった。
金曜日の朝のNHK情報番組にゲスト出演したタレントの中山秀征がとにかく芸能界を「やめないこと」。
やめないことが、人生の勝利だという内容を話していました。
(会社を)辞めないことではなく、自ら望んで進んだ
「人生をあきらめない」ことだと私には聞こえました。
マネジメントのドラッカーは、
『今や社会そのもの、さらには社会活動、社会問題のすべてがあまりに複雑である。 唯一の「正しい答え」があらゆる問題に通用するはずがない。答えは複数ある。 そのうちかなり正しいといえるものさえない』と言っています。
現在、就職活動をしている方々には、あきらめないでほしい。
そして平凡な学生だったあなたが、10年後、20年後、様々な課題や苦悩を乗り越えた経験を、今度は他の人のためにも力を発揮して頂きたい。政治家として!
人生の答えは1つ限りではありません。