白か黒か、右か左か・・という議論はわかりやすいが、すべて正しい結論ではありません。
マスコミは人々が振り向く極端な発言をいきなり結論から伝えます。

 公明党の綱領には、中道主義が掲げられています。
1.〈生命・生活・生存〉の人間主義から抜粋。

・・人間自身の幸福な生存こそが目的価値であり、「国家」であれ「イデオロギー」であれ「資本」であれ、人間を超えた何らかの外部価値や権威の絶対化により人間が“手段化”されることがあってはなりません。いかなる主義・主張であれ、機構や制度、科学や経済であれ、それらはすべて人間に奉仕すベきです。これが〈生命・生活・生存〉を柱とする公明党の人間主義=中道主義の本質です。

 最近、政権与党から中道という言葉が出ています。
これは、党内に極端な右も左もそれぞれの勢力があるから中をとって中道を意味しているのでしょうか?・・これは曲解です。

 党首討論での野田首相の決断は、ある意味で、だらだらと続く政権をとるためだけの多種多様な人が集まったパーティー(党)を終わりにしようということかもしれません。

 そして、第3極とは民主や自民に替わる政権を支配する勢力を意味するものではありません。
AかBか、白か黒か、右か左かではなく、どちらの政権においても大多数(現行の選挙制度は2大政党制を生むようにしている)の政権党の暴走を抑えることができること。民主主義は多数決かもしれませんが、議席の数がすべて民意ではありません。
 
 第3極を標榜する多くの新党には、まずは政策のすり合わせがあって大同団結をすべきであります。
ただ、政権をとることを目標に掲げるのではあれば現政権と全く変わりありません。

 何を目的に政治を行うか?その精神は政治家個人にも、当然その集まりである政党にも必要です。

 いよいよ明日16日は衆議院が解散します。