社会保障と税の一体改革法案(マスコミでは消費税増税法案と呼んでいる)について、ようやく来週から舞台を参議院に移り、審議されます。
 会期延長からこの2週間、国会は小沢一郎先生の『国民の生活が第一』に振り回された感があります。

 今週に入り、『国民の生活が第一』と共に別のニュースもありました(7月2日付けの毎日JPより)
『民主党の小沢一郎元代表が、神道系の新興宗教団体「ワールドメイト」の代表、深見東州(本名・半田晴久)氏が社長を務めるコンサルタント会社「菱(びし)法律経済政治研究所」(菱研、東京都杉並区)の顧問を務めていることが、2日に公開された国会議員の関連会社等報告書(11年度分)で分かった。複数の関係者によると、10年12月ごろに就任し、議員歳費(月約130万円)を上回る毎月200万円の顧問料を受け取っているという。来年公表分も含めた今年6月までの総額は約3800万円に上るとみられる』
 いったい毎月200万円の顧問料とは、どんな仕事なのか?
きっと普通の国民にはこんな高額な顧問料が支払われる小沢先生に一生涯、アドバイスなんか受けられないのかもしれません。
 そして、小沢先生が率いる『国民の生活が第一』の国民とは、どなたを挿しているのか、わからなくなります。 

 ところで、市議をさせて頂き、大変、違和感を覚えることがあります。

 私を「先生」と呼ぶ方がいます。

 国会議員を先生と呼ぶのは2時間ドラマで悪いことをする政治家の秘書ぐらいだと思っていました。

 そして、学生時代の友人の奥さんのお父さんが保守系の市議会議員をやっているとのことで、友人がその伝手である企業に就職する際、その企業担当者から〇〇先生(〇〇は奥さんの旧姓)とはどんな関係なんですか?と聞かれたことを話してくれ時、市議会議員でも先生と呼ばれるんだと妙に感心したことをいまだに覚えています。

 さて、政治家は先生なのか?

 そもそも先生とは何か・・
辞書では
 1 学問や技術・芸能を教える人。特に、学校の教師。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。
 2 教師・師匠・医師・代議士など学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語。呼びかけるときなどに代名詞  的に、また人名に付けて敬称としても用いる
 3 親しみやからかいの意を含めて他人をよぶこと。
 4 自分より先に生まれた人。年長者。
の意味があるそうです。

 私は、自分の父・母と同じような年齢の方に半田先生と呼ばれる時ほど、心が痛み、申し訳ない気持ちになります。
先生の元の意味は4「自分より先に生まれた人。年長者。」です。
また、先生は、1「自らが決めた師匠」です。
 
 先生は、私を議員にさせて頂いた多くの皆さんです。・・(ここは私の心の叫びです。こんな言葉を平然と言えるほど度胸はありません)
 
 かつて社員研修などに携わっていたときに「役職には人をそれなりの立場にさせる力がある」ことを学びました。
 お受けする市民相談や様々な課題には難問が多くあります。いろんな方の協力がなければ解決の道筋さえ見えない課題が大半です。
 だから、皆さんに育てられる政治家であっても良いのではないか と


  どうか、先生とは、呼ばないで