『地域に貢献する地球市民』の気概を持って

#チャレンジ2030 近い未来へバトンを!安心・安全・ワクワク

カテゴリ: 地域

 9月14日は、上田市浦里公民館にて徳島県神山町のNPO法人グリーンバレー理事長の大南信也氏の講演会が開催されました。(主催:浦里希望の泉プロジェクト)
 山間の町である、神山町はここ数年来、IT関連オフィスなど10数社がオフィスを構え、仕事や技術・技能をもった若者の移住者が多く、2011年には町の転入が転出を上回ったところです。
 このまちの活動には、NPO法人グリーンバレーが大変重要な役割を担ってきました。
その理事長である大南氏の発想、行動力そしてその基盤となる情熱を、今回の講演で改めて感じ取る機会を得ることができました。地元で20年間、本業ではない(本業は建設業と生コン製造)活動をしてきた、将来のまちづくりを具体的に次から次へと実現させてきた大南氏の話には説得力があります。私も議員にさせて頂く前まで、まちづくりNPO法人の事務局長として、様々なイベントに携わってきましたので、今回の講演は期待以上のものでした。
 今回の講演で、私自身が感じたポイントをあげてみます。
みんなでやろう!まずやろう!
①小さな成功体験を5人ぐらいで共有する=意識の共有
②まず未来の姿を思い浮かべる←逆算する「今何をするか」頭の中で展開しないで→やってみる(やってみなはれ)
アイデアキラー(過去の失敗事例をあげて、アイデアを破壊する人)撃退法
難しい、できない、無理だ→俺は聞いていない、誰が責任を取る→前例がない
←前例がないことは時代の歯車を回すチャンス
出来ない理由よりできる方法を
まずやってみる(just do it)
③地域で作る組織、団体の3つの原則
・オープン・・地域内の方も外部の方も歓迎
・フラット・・上下関係をなくす
・フレキシブル・・柔軟=出来ない理由よりできる方法を、まずやってみる(just do it)
そして、いつでも出入り自由=やめやすい組織
④ありのままの姿を情報発信する。
⑤ワークインレジテンス
地域に雇用がない、仕事がない
仕事を持った人に移住してもらう。
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(山の細い農道を登ったところにあるCOCO歯科)
町の将来にとって、必要と思われる「働き手」「起業家」を逆指名。
商店街にカフェレストランが欲しい
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(南仏ビストロ、レストランオニヴァ)
⑥サテライトオフィスはヒトノミクスから生まれた。
口コミがひろがる
⑦イノベーションを起こすにはお金とは限らない。情報革命である。
サテライトオフィスは雇用を生まないといわれていたが・・
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(オフィスえんがわ)
⑧そこに何があるのではなく、そこにどんな人が集まるか
専門家と何も知らない素人、旧住民と新住民。
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(コワーキング゙スペース)
 実は、本年5月実際に神山町に伺い、NPO法人のスタッフからサテライトオフィス(オフィスえんがわ)、南欧ビストロオニヴァ、神山塾(職業訓練による移住者支援の拠点、コワーキングスペース)、神山アートインレジテンス等を案内して頂きました。
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(アーティストレジテンス作品 隠された図書館・・町民が人生で3回、本を寄贈する図書館)
 また、神山町訪問前後には、本年出版された『神山プロジェクト』を読みました。
神山プロジェクト 未来の働き方を実験する神山プロジェクト 未来の働き方を実験する
(2014/03/06)
篠原 匡

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 固定観念、先入観を超えた今のありのまま姿(地域)をよく知り、そこから、やりたいことを続けること。しかし、強烈な使命感や義務感は持たない、緩やかに・・そして複数の方が成功体験を持つこと。
 NPO時代の活動を思い出してしまいました。
 そして、大南氏は「昭和50年代後半から、地域の要望は道路を良くしてくれというものが多かったが、道路が良くなるたびに過疎が進んでいった」と。

 神山町に伺うと、決して道路等のインフラ整備はある一定程度の状況ですし、まだまだ下水道が全部ひかれていないようですが、一つ違うことは、徳島県は地デジ支障地域が多く、町内に光ファイバーが引かれている点です。道路から情報へインフラ整備を展開していったことも幸いだったことかもしれません。
 しかし、まちづくりが進むかどうかは、その地域にいる人の情熱です。これは全てにおいて普遍であると思われます。
リンクホームページ
イン神山

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 ユニクロなどを展開するファーストリテーリンググループは、2013年度新卒採用を「全世界オープン採用」としました。 
 新卒・中途、経験の壁がない。
 大学1年生から応募できる(採用は卒業後)。
 国籍も国境の壁もない。
 そして通年採用。
 さらに入社前から就業体験プログラムや経営者育成研修に参加できる。
議論は様々にあると思いますが、ユニクロは当に採用活動においても斬新です。
 リンク ユニクロ 新卒募集2013年




 本年10月、公明党青年委員会では全国1073名の就職活動を行った学生、
採用を行っている(いた)企業1148社、そして職業訓練経験者561人にアンケート調査を行いました。
 過去の例がないほどたくさんの方に回答を頂きました。
 そして、12月17日党青年委員会(委員長 谷合正明参議院議員)では、アンケート結果、浮彫になった
若年雇用問題に関する「3つのミスマッチ」の打開について提言が行われ、若年雇用戦略に関わる内閣府の国家戦略担当の副大臣に申入れが行われました。
 「3つのミスマッチの打開」とは
1.学生と中小企業とのミスマッチを打開
2.職業訓練と訓練生とのミスマッチを打開
3.職業訓練と中小企業とのミスマッチを打開です。

各打開策の注目点は、
1.学生と中小企業とのミスマッチ(全6項目)
(1)情報のミスマッチについて・・多くの中小企業がハローワークを通じ求人する一方で、学生はリクナビなど就職支援サイトを多用している。ハローワークと就職支援サイトの連携強化を図ることや、中小企業の魅力が学生側により直接的に伝わるよう、ハローワークの求人票の内容改善を含め、ハローワークにおける中小企業に関する情報提供体制の充実・強化を進めること。
(2)就職活動の開始時期を大学3年生3月以降(短期大学の場合は大学1年生3月以降)とすること。
(3)早期離職率が高いことから、地域の中小企業団体が協力して、新入社員への基礎的な職業訓練・能力開発を一体的に実施など、中小企業への定着支援の充実を図ること。が挙げられます。

2.職業訓練と訓練生とのミスマッチ(全5項目)
(1)求職者支援制度で、職業への移行が困難な若者の利用機会が奪われないよう適切な運営をすること。
(2)職業訓練学校施設の環境改善(耐震化や老朽化対策)や訓練用情報機器や資材等の充実。

3.職業訓練と中小企業とのミスマッチ(全4項目)
(1)職業訓練は、地域の求人に見合った内容、適正な期間となるよう改善する。企業の求人情報と同時に、その仕事に必要な能力を得るために有効な職業訓練内容の情報提供を行うこと。

などなどが提言されています。
 常々訴えていることは、学生の皆様へ「企業規模の大・中・小では、将来は決まりません。是非、
自らの人生を選ぶ判断力を身に着けていただきたい(いつの頃か、言葉づかいに続き、リクルートスーツまでも全員同じ色になってしまいました)」。
 小学生(長野県では幼稚園・保育園からを検討しているようです)から、
あこがれの職業を描けるように、ものづくりの楽しさ、職人さんや地元企業の魅力を伝えるキャリア教育を充実させたい(高卒者の入社後の離職率は60%近くにも上る現状)。

 上田市合併前から個別に活動を続けていた3旧市町の体育協会が、統合(合併ではない)し、財団法人上田体育協会として、それぞれの地域で活動する協定書調印式と祝賀会が行われました。この式典には市内各スポーツ団体の代表も多く参加されていました(私は市議会スポーツ振興議員連盟の事務局長をさせて頂いているので参加)。約16人の人口を有する上田市にも日本、世界で活躍するアスリートたちが多くいます。関係者を含めスポーツをする多くの方々からでる話は「体育施設の老朽化」です。市内の体育施設の老朽化は、1か所ばかりではなく、その多くが、ボロボロになっている現状です。今年度のスポーツ振興議員連盟の活動にも、市内体育施設の調査研究が挙げられています。体育施設は、スポーツの振興とともに、緊急時の避難場所の役割を持っています。
 いままで公明党上田市議団では、
公共施設白書の作成を提案してきました。公共施設白書は、体育施設も含め、学校、公民館等、地方自治体が保有する公共施設を機能、配置、運営方法など評価し、建て替え、補修などの施設整備・配置計画を策定するものです。現在、藤沢市、取手市など「公共施設マネージメント白書」として発行・運用されるなどこの白書を導入する地方自治体が増えています。昭和40年~50年代に多く建てられた公共施設は耐用年数を40年~50年に設定される場合が多く、一気に多くの建物が建て替え時期を迎えてしまうことになります。将来の人口像を見据えた機能を十分に生かせる公共施設の整備計画が求められます。
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