『地域に貢献する地球市民』の気概を持って

#チャレンジ2030 近い未来へバトンを!安心・安全・ワクワク

2016年01月

  1月15日(金)に、市議会会派代表者・長野大学公立大学法人化研究委員会合同視察団(私は双方の委員)が京都府福知山市を訪れました。
 本年4月に公立大学法人福知山公立大学としてスタートする現在の私立成美大学について福知山市の取り組みと市議会の対応について話を伺いました。
 以下、福知山公立大学のパンフレット(今週出来たばかり)に寄せた松山正治福知山市長の挨拶の一節です。
 『地域の将来を担う人材を育て 日本全体の地域の底上げに』
(中略)
 地域が必要とする能力を備えた人材は、当然日本全国あらゆる地方都市や農山村地域から求められるでしょう。この地域だけでなく、全国からこの大学へ学びに来ていただき、この地域で学んだことをまた自らの地域で発揮する、そういった人材循環が日本全体の地域の底上げにつながると考えます。
 福知山公立大学は10年先、50年先の未来への投資であり希望の光です。
 まちづくりは人づくりです。 そのための投資を躊躇しているようでは地方都市に未来はありません。
(傍線太線は、こちらで引かせて頂きました)
 京都府教育長だった松山市長は、現在、西日本の高校を900近く回っているとのことです。
DSC07293_convert_20160116184700.jpg

 観光とは非日常体験すること。
最近の観光事情は、「物見遊山」という捉え方からようやく本来の「観光」(=国の光を観る。用て王に賓たるに利し)の意味に近づいてきていると感じています。

 数日前の新聞にインフラツーリズムについて、国交省が2016年度に予算を計上し、有識者会議を立ち上げるとの記事が載りました。
 インフラツーリズムは、橋・ダム・トンネル・高速道路など普段公開していない大きな公共施設の設備、作業を見学できるツアー。
有識者会議では事例を紹介し、実施のノウハウを地方自治体向け指針として策定するとのことです。
 記事には、明石海峡大橋の管理用通路を歩きつり橋頂上から絶景を楽しむツアーに年間1万人が参加しているとありました。

 インフラと共に、産業遺産・工場見学に代表される産業観光も注目され、個人的にも最も興味を抱く分野です。
 これからインフラ・産業が観光に繋がっていくために、特に以下の2点について地方自治体の役割が重要になってきます。
 ①将来にわたるまちづくり計画(わがまちの特徴を熟知していることを前提に)が、まちの随所に感じる。
 ②自治体が主導するのではなく、民間に協力していく体制が更に必要となってくる(コーディネータの存在)。
  行政視察で訪れた、以下のまちは国の地方創生モデルとして紹介されています。
 岡山県真庭市 バイオマスツアー
 徳島県神山町 イン神山
 岩手県紫波町 オガールプロジェクト
 3か所の共通点は、地元に民間人のキーパソンがいることです。
 次に、一時代の役割を終えたインフラ(建物)が再び脚光を浴びた
 横浜赤レンガ倉庫
 門司港レトロ 
 一般の方々が見向きもしなかったインフラスポットが、ネットの広がりによりマニア、ファンから大きく展開した
 コンビナート夜景

 成功事例はきっと、インフラも産業遺産も工場見学も目先の誘客数を期待しているのではなく、まちづくりのコンセプトの1つとして位置づけたシティプロモーションが確立されているものであると思います。 

  上田市の私立長野大学の公立大学法人化をめぐり、上田市議会では各会派の代表からなる研究委員会において調査研究が行われています。上田市は今年の3月議会において公立大学法人化に必要な議案を提出する予定としています。議会の研究委員会の目的は、市から出される議案について議員個々が賛成もしくは反対等を判断するための内容を提供していくことにあると研究会において確認されています(マスコミ報道の通り)。
 そして、上田市議会では現在、調査研究のために、市内の企業、NPO、高校等へのアンケート依頼と共に市民の皆様に長野大学公立大学法人化に関する意見を募集しています。

 平成26年3月に長野大学から公立大学法人化の要望書が上田市に提出され、2年近くになります。その間、全国の私立大学において公立大学法人化の動きがありました。
 私立大学が公立大学法人と成り得るには、その大学の設立経費を地方自治体が全額助成した公設民営方式や公民協力方式によって設立された大学だけとなります。
現在、私立大学から公立大学法人となった大学は5大学(ともに公設民営)
 高知工科大学(高知県の設立)
 名桜大学(沖縄県名護市をはじめとする12市町村の広域事務組合の設立)
 静岡文化芸術大学(静岡県の設立)
 鳥取環境大学(鳥取県・鳥取市の設立)
 長岡造形大学(長岡市の設立)
そして、本年2016年4月から公立大学法人となる2大学(ともに公私協力方式)
 山陽小野田市立山口東京理科大学(私立 山口東京理科大学)
 福知山公立大学(私立 成美大学)
現在、公立大学法人化に向け準備をしている大学
 長野大学(旧塩田町が設立。公設民営 長野県上田市)
 諏訪東京理科大学(公私協力方式 長野県茅野市)
 新潟産業大学(公私協力方式 新潟県柏崎市)

以下は、昨年までに公立大学法人化した私立大学データ。
91820b0b.jpg


  

  新年、明けましておめでとうございます。
本年は、世界平和とおひとりおひとりが安心と安全を実感できる社会にと願い、私もほんの少しかもしれませんが、行動していきたいと決意をしております。
 今年は長野県の中で、とりわけ上田市が注目を浴びることを期待しておりますが、NHK大河ドラマ「真田丸」放送は期間が決められています。
 さて、平成28年度から始まる第2次上田市総合計画は、3月で合併10周年を迎える、これからの上田市の10年、5年間のまちのづくりの基本です。
 近く方向性を見出さなければならない事項には
長野大学公立大学法人化や資源循環型施設建設などがあります。
 また、上田市役所本庁舎を耐震改修するのか、改築するのかとともに、平成28年度には策定をする『公共施設等総合管理計画』において、人口減少社会を見据えた公共施設のあり方を示していくことは大変重要です。
 そして、将来の上田市のまちづくりを示す上でのシティプロモーションをどのように明らかにしていくのか。
平凡と時代が過ぎ、機運、幸運も実力のうちと言われている時は良いのですが、貫かれたコンセプト(構想)が見えない中で、今後の上田市の魅力づくりをどのようにしていくのか。・・大切な時を迎えています。
 
 各市町村はまちづくりの特徴を出そうとそれぞれ真剣であり、必死です。

 今年は2030年、将来のまちづくり=グランドデザインが見えるため元年として、活動をしていく決意です。

↑このページのトップヘ