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2013年04月

3月議会にて代表質問した、昨年夏に実施した小学校通学路緊急点検の結果に基づく対策箇所図がようやく公開されました。小学校区ごとに公表されています。
 通学路の課題は、道路管理者には国道、県道、市道(国土交通省、県建設事務所、市土木部)、信号や横断歩道(警察)そして通学路は学校、教育委員会、そして、地域の要望は自治会など関係者が多く、一同に集まって情報交換する機会が非常に少ない点にあり、情報共有がうまくいかない点にあります。
 
 関係機関が定期的に連携を取る合同会議の開催を継続的に行うことを提案しています。
何度も訴えていきます。

 リンク 上田市HP小学校通学路対策箇所 

 昨日4月13日、長野大学において、よつ葉の会(長野県LD等発達障害児・者親の会)主催で、梅永雄二氏(宇都宮大学)の講演『発達障害のある人の就労』があり、伺いました。
 スキル(生活習慣や訓練で身につけるもの)には3つある。
1つはハードスキル(仕事そのものの能力)
2つめはソフトスキル(仕事以外の能力)
3つはライフスキル(日常的な行動)。

 3つのライフスキルは対人関係の能力ではない、生活リズムそして自分に出来ないことは手伝ってもらうこと。

 いままで、ソーシャルスキルについて
その場の雰囲気がわかる。
自分の言動を、相手がどう受け止めるか想像する。
自分の考えを、うまく相手に伝える。
 これはすべて自閉症の逆を言っている。このようなソーシャルスキルには限界がある。
 ADS(自閉症スペクトラム)の人に対人関係スキルだけを強要しない。
 人に頼るスキルも場合によっては必要。

 発達障害をもつ方々を多く雇用している会社の事例がいくつか紹介されました。
その方の能力が最大限に発揮される工夫。
対人関係が難しい方ならば、あえて対人関係の少ない部署や仕事についてもらい、仕事の能力を最大限発揮してもらう。
正確性にこだわる方ならば、ノギスで厳密に計測する仕事の担当になってもらう。
 企業も現場の構造を変えれば、社員の能力が発揮され、生産性も上がる。


講師が投げかけた
『自立とはなんでも一人でできることか?』この言葉は印象的でした。
 本人にニーズと適切なサポート、何かあったら相談できる場所(人)。
これは、発達障害をもつ方の就労の問題に限らず、
少子高齢化の地域にあっては必要です。また、理解をもっと広げなければなりません。


 ところで、組織は生き物です。
一人一人が、総合的な能力を身につけ、出来るだけ同じように力を発揮していくことと
 まず、人はすべて違う。その人の持っている能力を十分発揮できること。
前者を求める組織が多い中で、これからの時代は後者を進めていくことが、きらりと輝く組織になれるのではないか。
 すべてはそのトップにたつ方々の柔軟性にあります。

 学生時代、受験勉強が嫌で、そこから逃れるために、作家・山本周五郎の作品にのめり込み、2年間で新潮文庫60タイトル以上を読んだことがありました。
 あまりに夢中になりすぎて、朝から晩まで時を忘れることや、電車や地下鉄で読んでいると降りる駅をよく乗り過ごしてしまいました。
 山本周五郎の小説は、読みやすい文書とわかりやすいストーリー、そして何よりも一庶民であることが誇り、権力に対する反骨など一貫した作者の思いを感じます。
 『青べか物語』や『季節のない街』、『寝ぼけ署長』など現代もので面白い作品もありますが、やはり、圧倒的に多い時代ものには、『五辨の椿』のようなサスペンス、『さぶ』『つゆのいぬま』『ちいさこべ』など下町のあらゆる職をもつ庶民や『ひとごろし』『雨あがる』などのお人良しの下級武士を描いたもの、まさにエンターテイメント作家。

 人情だけではない、怨念や苦しみ、歓びと怒り、誇りや慢心、改心できない性癖、父から子に受け継がれるもの・・人の心を描く鋭さは、私に大きな影響を与えました。
 反面、山本周五郎は宮本武蔵に対しては、世間が抱くヒーローとは全く正反対の人物像を作品で描いています。(どうも宮本武蔵ヒーロー説に疑問を感じていたのではないか)

 さて、好きな山本周五郎作品をたくさん紹介したいところですが、
今回は、3つの作品を紹介します。
『樅の木は残った』主人公は仙台藩・代官(城代家老)の原田甲斐
『栄花物語』主人公は江戸・老中の田沼意次
『正雪記』主人公は軍学者・由比正雪
この3つの作品に共通しているのは、
 私たちが教わってきた一般的な日本史では、主人公が皆、悪者として扱われている悪人が、
仙台藩を思うように操っていたと言われた原田甲斐は、自ら汚名を着て藩のお家騒動を救った忠臣。
賄賂政治を横行させた腹黒い老中と言われた田沼意次は、実は政治改革と財政と経済を建て直しを図ろうした先駆者。
幕府に謀反を起こそうとした由比正雪は、時の政権に利用されてしまった純粋な若者。
として、描かれています。

 時の権力が残した歴史の記録は真実なのか?

 多くの方々が名言としている
『樅の木は残った』の一節は、社会や組織の中での大いなるその人の力量です。

「意地や面目を立てとおすことはいさましい、人の目にも壮烈にみえるだろう、しかし、侍の本分というものは堪忍や辛抱の中にある、生きられる限り生きて御奉公することだ、これは侍に限らない、およそ人間の生きかたとはそういうものだ、いつの世でも、しんじつ国家を護立てているものは、こういう堪忍辛抱、一人の眼につかず名もあらわれないところに働いているなのだ」

 子どもや教育の現場に対する教育論を語る大人はたくさんいます。
100人の大人が、それぞれ100通りの「教育の理想」を語り、それぞれ正しいと思うことがあります。
しかし、「理想の教育」は実現したのでしょうか。

 政治家の中にも持論の「教育の理想」を展開し、教育制度を変革し「理想の教育」を実現しようと主張する方もいます。
確かに、教育制度の矛盾と問題点は改革をすべきですが、教育制度を変えても、一人一人を大切にする「教育の理想」を掲げたいとするならば、一人一人の子どもに「理想の教育」を行うことができるのでしょうか。

「今」=現実と向き合うことが大切です。

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 この写真は、本日の新一年生に配られた教科書の入った封筒のウラに書かれた文書です。

 教科書の無償配布は、当に公明党の原点となった活動です。


公明党ホームページから
1956年(昭和31年)
国政に初めて進出して以来、憲法に掲げられた義務教育の無償の実現に基づき「教科書の無償配布」を重要政策の1つに掲げる。
1963年(昭和38年)
3月13日柏原ヤス氏(参議院議員)が本会議質問にて、池田首相に小学校1年生から中学校3年生までの教科書無償配布完全実施を迫り、昭和41年度までに完全実施をしたいと池田首相が明言。

教科書無償配布は1963年から段階的に実施されたが、政府の対応の遅れもあり、1969年度(昭和44年度)に完全実施された。

1964年度(同39年度)時点では「小学1年~小学3年」が対象だった。
ここで、地方議会公明党がたたかう。
北海道歌志内市(当時、主力産業の炭鉱の廃鉱により家庭の経済状況が悪化)では
「国の施策で恩恵を受けられない家庭には、市が独自に光を当てるべきだ」。一人の公明党市議が立ち上り
国に先駆け中学校3年生までの教科書無償化を実現した。
以降、地方議会公明党が全国各地の市で対象年齢の拡大を実現していった。



 参議院議員だった故柏原ヤスさんは、教員をしていた頃の教え子の体験を通じて教科書の無償化への思いを実現させました。
 良識の府と言われてきた参議院ですが、現在は政局を左右する重要な立場にあります。

 時流に左右されることなく公明党参議院の
『一人の人を大切にする』精神は公明党そのものの原点であると確信しました。
 そういえば、尊敬する山口代表も参議院です。

7月に参議院比例区から出馬予定の平木だいさく氏(若き人材です)


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