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2013年02月

 2月4日~6日、会派にて行政視察を行いました。

2月4日(月)午前・午後 大分県豊後高田市
       視察内容
       ①住みたい田舎全国1位
       ②昭和のまち
       ③学びの21世紀塾
2月5日(火)午前・午後 福岡県北九州市
       視察内容
       ①門司港レトロ倶楽部
       ②黒崎地区中心市街地活性化協議会
       ③株式会社まちづくりくろさき
2月6日(水)午前 福岡県古賀市
       視察内容
       市が運営する無料職業紹介事業

詳細は、順次報告いたします。

 さて、昨年秋に開催した上田市議会が市内9か所で行った、議会報告会では、参加した市民から行政視察についての質問が多く出されました。
 先進自治体を視察に行くといっても上田市の方が、先進自治体の場合もあるのではないか。
 なんのための行政視察なのか。
 
 行政視察については、以前、政務調査費についてブログで書いたことがあります。

 基礎自治体といわれている市町村の多くが、人口減少、子育て、教育、少子高齢化、産業、中心市街地の空洞化、地域交通の課題、税収減と財政のやり繰り、行財政改革・・必死に取り組まなければならない状態です。
 視察に伺う全国の市町村でも、その必死さ、まちの将来像への思い、市民や地元産業団体の工夫が伝わってくるところがあります。
 議会改革に関する書籍には「議会改革、議員提案を真剣にしている議員ほど、行政視察を多く行っている」という記述がありました。
 この文書の内容は、正確ではなく「行政視察を多く行っている」というよりも「行政視察をどう生かして、市政に提案してきたか」であるはずです。

 今回、伺った豊後高田市では市が目指す、市の将来像を実現するために視察させて頂いた①から③のテーマが、いかに大切なのか、知る思いがしました。
 また、北九州市の門司港地区、黒崎地区のまちづくり、古賀市ならではの無料職業紹介事業は、いままで歩んで作り上げてきたまちをどのように生かしていくか、そこにはまちに住む方々、行政や議会の人々の思いを十分感じるものがありました。
 どんなに素晴らしい、先進的な取り組みでも、魂がなければ、成功も失敗もありません。
行政機関や議会には確かに失敗は許されない面もありますが、だからとって前例の踏襲のみにこだわるのは、衰退の途上でしかありません。
 
 視察先で魂を感じる時、この上田市ではどう取り組めるのか、大きなヒントを頂くときなのです。

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 本日の新聞記事に
文部科学省が第2回「キャリア教育推進連携表彰」の受賞団体を発表。
最優秀賞に諏訪市教育委員会が取り組む
『相手意識の立つものづくり科』授業が輝きました。
更に、飯田市キャリア教育推進協議会が優秀賞を受賞、長野県内2市がそれぞれ評価されました。

一昨年、上田市議会産業活性化・雇用促進特別委員会にて、諏訪市教育委員会の取り組みを視察させて頂きました。

以下は文部科学省HPから抜粋した受賞団体の活動概要です。

諏訪市教育委員会『相手意識の立つものづくり科』
下記の活動を中核的な活動として実施するとともに、各校毎の指導計画に沿った実践指導を行っている。
・「相手意識に立つものづくり科」(年間25時間、市内全11小中学校授業で実施)
・学区内の企業の社長や社員による講話や見学(小学5年生及び中学2年生を対象)
・「地域密着型ものづくり講座」(工場における製造体験)
・「諏訪圏工業メッセ」へのブース出展・生徒の優秀作品の展示
・「腕時計組み立て体験講座」(市内全小学校6年生を対象とし、地元時計製造メーカーの協力により実施)
・「チャレンジショップ」(「相手意識に立つものづくり科」の総合的実践の場として、市民を対象に各校生徒が制作した作品約2400点を販売)
・「職場体験学習」(中学2年生を対象とし3日間実施)

この取り組みは平成15年より教育特区として小中学校の授業に取り入れられました。
工業都市という特性を生かしたキャリア教育です。

この諏訪市の取り組みの注目点は「相手意識に立った」という視点です。
 贈る相手への思い
 相手が欲しくなるマーケティング
 相手が必要と思う品質、デザイン
 相手が注目する広告
ものづくりの基本が込められた取り組みです。

リンク 2011年7月11日ブログ記事

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