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2013年02月

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 ある先輩議員が紹介していた山崎正和氏(劇作家)の随筆を読みました。
政治家(尚且つ、政党に所属している議員)としての心得を改めて学びました。


 政治的信念や利害は一定の幅のあるものだろう。
その範囲内で現実と妥協し他人と協調するのは、政治の技術の本質ではないか。
早い話が国民の世論が自分の信念と違うからといって、これと妥協しないで「お山の大将」を気どり、民主政治が成り立つだろうか。
(略)
 政党は幅のある信念が共有される典型的な組織であり、政治家の利己心に一定の自制を教える共同体である。
先輩が後輩に経験を伝える場でもあり、
後輩が改革をめざして先輩を啓蒙する場でもある。
いずれにせよ政党が組織である以上、そこには過激な「しごき」も反逆もあるはずはなく、辛抱強く礼節ある説得が繰り返さなければならない。
 幅のある信念の共有とは、いいかえれば幅のある異質者との共存でもある。
政党という学校で異質者との共存を学んだ政治家こそ、一般国民という最大の異質者とも共存できるだろう。

 月刊「潮」2月号ずいひつ波音、時流眺望⑤ 
 『政治家育成の場としての政党から』山崎正和氏著から引用


 政党に属す、属さなくても政治家にとって選挙に立候補するということは
自己顕示欲(自らの理想や信念)を露出することであり、議員となった後、山崎氏が言及する「幅のある異質者」との共存を更に議会でも政党でも求められます。

 本当に理想を実現するため信念を貫きたいのであれば、地道に真摯に目下の課題に取り組みことだ。
但し、正義の心はいつも忘れない。

 私は政治家としての理想像7か条の第1番目に「自己顕示欲がない議員」を挙げています。
これは言い換えれば「自己実現の議員」(目先にとらわれない何のために行動するかを問え!)を目指すことなのです。 

 本日2月25日、」上田市議会3月定例会が開会しました。
本会議初日、母袋市長の施政方針演説は1時間を超えました。

一般会計の歳入歳出予算総額、前年度当初比較で11.0パーセント、
71億9,331万円余増の727億5,141万円余となり過去最大規模となる
平成25年度一般会計予算を含む、議案をこれから審議していくことになります。

来週3月4日から3日間は代表質問、一般質問が行われます。

今回、私は会派、公明党上田市議団の代表質問に立ちます。
質問内容は、以下の6項目。

1.新年度の上田市組織改正について
2.公共施設等の防災、減災の取り組みと老朽化対策
3.通学路の安全対策
4.医療費と扶助費について
5.市内の商工業、産業振興について
6.教育について

会期は3月21日まで。

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阿部長野県知事との懇談では、参加者全員から約1分~2分発言する機会がありました。
私からは、以下について要望をしました。
①乳幼児から成人にいたる発達障害の取り組みについて、まず阿部知事の対応に感謝するとともに、苦しんでいるお母さんそして、成人後の就労先や社会参加について力強い支援を継続的に要望したい。
②キャリア教育について幼・保から小中高、それぞれのステージにおいて、県と市町村、学校現場の連携をお願いしたい。
③上小地区の職業訓練センターについて、いち早く県施設が利用できるよう対応をお願いしたい。

各地域の党青年部市町村議員から発言したあと、
阿部知事からは、
 青少年健全保護条例について触れ
いままで長野県はこの条例を作らない方向だったが、子どもたちを守る点からなんらかの対応が必要である。
この点については翌日の長野県議会初日の知事所信表明においても
「本県は、全国で唯一、いわゆる「青少年保護育成条例」を制定せず、県民の皆様の御理解と御協力による住民運動や関係業界の自主規制など、県民主体の取組により青少年の健全育成を推進してまいりました。これにより、一定の成果を上げてきたものと評価をしております。しかしながら、携帯電話やインターネットの普及など、子どもたちを取り巻く環境の変化に加え、子どもが性被害を受ける事件が相次いで発生するなど、憂慮すべき状況にあります。このため、有識者による専門委員会を立ち上げるとともに、県民の皆様とも丁寧に対話を重ね、子どもたちを性被害等から守る効果的な防止策を検討してまいります」との発言に表れています。
また、発達障がいの支援について阿部知事は、
「発達障がいをはじめとする障がい児(者)への支援は、当事者、家族、学校等の現場の声を生かせる政策を進めていきたい」(主旨)

そして「地方自治体の委員会、審議会等の委員に青年世代枠を設定する」ことについては、「委員の女性枠、比率は課題になるが青年世代という世代枠の発想はいままでなかった」と随分と関心を示しました。
最後に、公明党青年局の青年政策は「私の考えと全く同じ方向です」とのコメントがありました。

2月19日(火)
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公明党長野県本部青年局は長野県への青年政策要望書を
阿部守一長野県知事に手渡し、約30分でしたが、
参加者(私も東信青年部の代表として参加)は知事と懇談をしました。

青年政策要望書の内容は、重点項目15を含めた106項目あります。
 内容は「働く」「学ぶ」「育てる」「支え合う」「その他」の5つのジャンルに分かれています。
 今回の要望書を作成するにあたり、私からは24項目の重点項目を含めた64項目の提言をさせて頂きました。取りまとめをして頂いた中川宏昌県青年局長(長野県議)には全ての要望事項を盛り込んで頂き感謝しております。
 ただ、私からの提言といっても「私」個人ではなく、
青年世代の皆様、
青年世代と接している経営者や市民団体等の皆様
青年世代の子を持つ親御さん
ただ今、子育てに奮闘しているお父さんお母さん
との日頃の対話やご意見、ご要望、ご相談をとりまとめた64項目です。

 24の重点項目は以下の通りです。
(1)高等学校におけるキャリア教育及び職業教育の充実
(2)雇用機会、県内優良な小規模企業と学生へのPR活動とマッチング機会の拡充
(3)職業訓練機会と技術力の向上
(4)緊急雇用創出事業の継続
(5)子育て応援企業登録数の拡大に加え、イクメンについて育児休暇だけではなく
イクボス(育児に理解のある上司、経営者)を育成
(6)障がいなどをもつ若者への就労支援
(7)仕事を通じた世代間の交流(熟年世代から次世代に技能、技術、経験の継承)
(8)乳幼児期から成人にいたる発達障がい児(者)の支援
(9)外国籍の児童生徒とその両親への支援
(10)子どもの脳脊髄液減少症とその家庭に関する支援
(11)キャリア教育の更なる推進
(12)ぷれジョブへの支援
(13)インターネット、携帯電話に関する教育
(14)教職課程学生の学校でのボランティア活動
(15)若者のボランティア活動の支援
(16)孤立を防ぐ、引きこもりに関する実態調査
(17)育児休暇取得のみならずイクメンを支援する啓発活動の充実
(18) ユニバーサル社会教育現場や地域社会への啓発
(19)地方自治体の委員会、審議会等の委員に青年世代枠を設定する
(20)女性特有の病気に関して積極的な支援
(21)青年世代からの3大成人病への予防対策と啓発活動の充実
(22)災害情報のインターネット配信(ツイッター、SNS、携帯メール)の充実
(23)県政策が市町村において実施しやすいような連携体制を強化する
(24) *青少年健全育成条例の制定、条例制定ができないのであるならば、
現行の法令で処罰できない学校内外での児童、青少年に対する性犯罪や淫行、
暴力について大人を厳しく罰する方策を立てること。

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