『地域に貢献する地球市民』の気概を持って

#チャレンジ2030 近い未来へバトンを!安心・安全・ワクワク

2011年10月

 本日は森林・林業・林産業活性化議員連盟の研修会・現地視察が行われました。
研修では長野県林務部から
 「上小地域の森林・林業の現状と課題」上小地方事務所林務課長
 「災害に強い森林づくり」長野県林務部 治山係長
について講義がありました。

長野県は、総面積のうち78%が森林であり、上田市の森林面積は39,320ha(総面積55,200ha)、71%が森林。
そして県森林づくり指針(平成23年~32年の10年間)の概要が説明されました。
また、災害に強い森林づくりでは、平成18年7月に長野県岡谷市を中心に発生した豪雨災害での崩壊と土石流が一面樹木に覆われた森林内で発生している。・・これが近年の災害形態の特徴を表している。
そのほかにも
2.水を通しにくい地層と、上側の水を通しやすい地層の間で崩壊が発生。
3.雨の少ない地域では、長年かけて堆積した土砂が流される。・・谷止工が災害予防、減災に有効。
4.見かけ上の集水面積では量れない水量が流出する。
5.発生頻度が下がるとともに、多くの雨を貯留するので崩壊時の規模が大きい。
このような調査分析から、災害に強い森林づくりの提唱がありました。

研修会のあとは現地視察として2か所にいきました。
1.森林整備事業・高性能林業機械作業
森林組合の作業現場の視察でした。
地元の上小森林組合は、職員66名、平均年齢39.9歳。若い世代が、高性能林業機械で作業を行っています。
作業道を開く「ザウルスバックホー」
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伐採、枝払い、等間隔で玉切する「ハーベスタ・プロセッサ」
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従来は作業員が行う「チェーンソーで伐採、人力で枝を払い、木を切る」・・ことを1台で「木をつかみ、伐採、枝を払いながら指定した間隔で木を切る」あっという間の作業を行います。
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搬出「フォワーダ」
若い方が森林事業に携わっていることを知り、林業にも将来性を感じました。

その他、鳥獣害防止対策侵入柵設置個所を視察しました。

 1週間の活動を振り返る(10月24日~10月30日)

■10月24日(月)
会派勉強会
■10月25日(火)
企業訪問
■10月26日(水)
PC学習会・地域総会
党支部会
■10月27日(木)~28日(金)
鎌倉市議会親善交流(鎌倉市へ)
鎌倉市と旧上田市は昭和54年11月5日に姉妹都市となりました。
以降、定期的な交流を行っています。
年間1400万人の観光客が訪れるという古都・鎌倉市。まちは人・人でいっぱいです。
また、鎌倉市議会議員の皆様との懇親会では様々な話題について語り合いました。
鎌倉市議会の一般質問時間は1人2時間を目安とした努力目標(質問と答弁を含む)
上田市はきっちり45分間(質問と答弁を含む)
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鎌倉市・松尾市長のあいさつ・・なんと38歳の市長
旧華頂宮邸訪問・・NHKの朝ドラ「おひさま」の安曇野の帝王とまちこさんの邸宅として使用されました。
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鎌倉市は世界文化遺産登録の日本最終候補地となり、平成25年の登録を目指して活動をしています。
早朝6時前の江ノ電、江ノ島駅。
■10月29日(土)
子どもの育ちを支えるしくみを考える委員会
第1回公開学習会
この委員会は長野県が「子ども権利条例」を策定する検討委員会です。
今回の勉強会は県内数か所で行う予定の第1回として
1989年11月20日国連が制定した「子どもの権利条約」(日本は1994年5月に批准)
について学ぶとともに、不登校の現状について講演がありました。この委員会は今後、小学5年~高校2年生までアンケートを実施し、子どもの現状、県の子ども施策について調査を行うとのこと。
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委員長の喜多明人氏
夜・地元自治会、文化祭
■10月30日(日)
わくわくファミリーフェスタ
就学前の子どもがいる家族が参加できるフェスティバルです。親子で参加しました。
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人工イクラづくり。
午後、地域総会に参加。

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 本日は、党支部会がありました。今月は議会月だったため、公明党上田市議団会派4名の合同で開催いたしました。会合では必ず質疑応答があります。
 
 大学生のお子さんの就職がなかなか決まらない若者雇用政策はどうなっているのか
 年金支給年齢の68~70歳に引き上げはあるのか
 障害者の雇用がさらに厳しい

 様々な質問を聞いているうちに、ここで、ある厚生労働省出先機関の方の話を思い出しました。
新卒雇用を増やせ、定年延長をしろ・・すべて民間企業に求めてもこのような景気や社会情勢で、果たしてできるのか?

 年金支給を68歳に引き上げるようなことが唐突(民主党政権が6月に示した「税と社会保障の一体改革」)に提起されると、机上では人生70歳でも働かなくてはならない事態になるかもしれません。
(年金100年安心プランは果たして破綻しているのか?肝心な説明が厚生労働省からはありません)

 少子高齢化は、益々加速していきます。
 
国政は国会議員がしっかり行うべきです。
市民の声をしっかり聞き、考え、行動する(調べる、学ぶ、提案する)、粘り強く、辛抱強く訴えることは地方議員の使命です。
 
矛盾する情勢に、1つ1つ対応、しかし全体像が見える政策をとらなくてはなりません。

このようなことを感じた会合でした。  

 1週間を振り返る 10月17日~23日まで

■10月17日(月) 書類整理

■10月18日(火) 
午前 スポーツ振興議員連盟役員会
午後 東信5市議会議員研修会(東御市ラ・ヴェリテ)
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講演「福島原発事故による放射能物質の土壌・農作物汚染と人体への影響について」
講師 元日本原子力研究所研究室長 笠井 潔氏
わかりやすい講演でした。講師は放射性ヨウ素と放射性セシウムの基準について(平常時 1msv(ミリシーベルト)/年)という国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告について、国の説明不足を指摘。風評被害の恐ろしさを強調。また、チェルノブイリの原発事故汚染地域からホットスポットが、風向き以外に地形によって濃度が高い場所がある。放射性廃棄物処理のめどがたっていない1980年~90年代、原子力発電は止める方向にあった。

■10月20日(木) 産業活性化・雇用促進特別委員会 
企業視察、真田町商工会との懇談会
(1)株式会社塚田メディカル・リサーチ 訪問
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 間欠式バルーンカテーテル、DIBキャップなど排尿処理管理を行う医療器具の製品研究開発・販売。
この会社は、市内に腎臓クリニックを経営し、実際に医療現場での声をもとに、製品開発を行い、特許や賞を受賞。地域にあって知られざるオンリーワン企業です。

(2)菅平高原にて、屋外練習所(サニアパーク 天然芝)と合宿練習のためにホテルが人工芝を敷いたグランドを視察
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(3)真田町商工会との懇談会
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 商工会の事業紹介・・青年部が、真田三代検定を発案・実施したこと。
後継者問題はどの地域も課題です。商工会は年会費を減額し会員維持をはかっている。
尚、懇談会会場は、プチホテル ゾンタックでした。標高1300m付近のホテルに室内プールをつくるなどスポーツ合宿や結婚式など、様々な取り組みをされています。(実は私もこのゾンタックで結婚式をしました)

■10月21日(金) 
午前 街頭演説 市内3か所
午後 上田地域産業展見学と人材活性化フォーラム 学生就職支援セミナーを聴講。

■10月22日(土) 
午後 上田市議会議員クラブ研修会
 クアハウスかけゆ にて温泉健康療法について講義(写真はクアハウス前の足湯、飲泉)
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■10月23日(日)
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朝  とっこ館秋祭り式典 田園空間事業のコア施設として昨年オープンしました。塩田平のため池、広がる田園、ため池にまつわる昔話などをテーマにした建物を中心に、秋の収穫物販売などがありました。
午前 NPO法人やじろべい理事長 中澤純一氏講演
「宅老所もくれん」を運営。認知症への取り組みについて、中澤さんは全国各地で講演活動をされています。
午後 失語症フォーラムin上田 シンポジウム

夜 佐久市議会 議会報告会・意見交換会を傍聴 
佐久市議会が市内8か所で開催した市民への議会報告(9月議会と平成22年度決算報告)と市政への意見交換会を開催しました。上田市議会も11月16日~19日まで市内9か所で開催予定。        

 昨日は、上田地域産業展を見に行きました。上田市及び周辺の企業が各ブースでPRをする展示会です。上田市を含め約20万を超える人口を有するこの地域には、社員数や売り上げで比べるだけではその凄さがわからない、日本一の開発、世界有数のシェアをもっている会社が沢山あります。
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 産業展と並行し別会場では「人材活性化フォーラム」と題してセミナーが行われました。
午後からは「学生就職支援フォーラム」が行われ、私も聴講に行きました。
 300人定員の会場には、地元の職業高校、短大・専門学校生が先生や職員に引率され席を埋め尽くす勢いでした。
 フォーラムは以下のテーマによる、2部構成でした。
第1部はキャリアカウンセラーの基調講演
 「就活はじめの一歩」長野で働き暮すことで実現したい夢をデザインしよう
第2部はパネルディスカッション
  この地域の人気企業、4社の人事担当者による「企業が求める人材とは」

第1部キャリアカウンセラーの講演では、
就活相談の現場から
やりたいことがわからない、どうやって応募先を選べばいいのか、自己分析ってどうやればいいのか・・という相談が高校生、大学生に多かった。

企業が新卒者にもとめることアンケート(県内680社)では
高校新卒に対しては「基本的な生活態度・言葉遣いマナー」67%
短大・専門学校生に対しては「積極性」58%
が突出している。

就活を突破するポイントは「応募動機がはきはき語れるようになること!」
と具体的なアドバイスがありました。

そして、自己分析についても説明があります。
自己分析の目的は2つ、肯定的にとらえる訓練、応募動機に収れん。

第2部のパネルディスカッションでは、
人事担当者(といっても役員クラス)が各社が求める人材像や学生に求めることを説明していました。
ある会社の人事担当者からはちょうど自分にも就活を始める年頃の子どもがいる。常々、子どもに「一度入った会社は辞めてはいけない」と話をしている。
これに対して、第1部で基調講演を行ったキャリアカウンセラー(第2部ではアドバイザーとして参加)が、「一度入った会社は辞めてはいけない」については時間があれば議論をしたいところだ。ここにいらっしゃる方々は、一度も会社を辞めたことがないのでは?私の時代の女子大生は、就職で大変苦労をした。だからこそ、自らの力で(自分の実力が発揮ができる)起業をした・・という趣旨の話をしていました。

私は、会社員時代、長年、人事担当者として新卒・中途採用を行ってきました。また転職も経験しています。
人事担当者の発言、カウンセラーの発言・・それぞれに一理あると思います。
■「一度入った会社は辞めてはいけない」
ここには長い間、人事採用を担当者していた経験者の言葉と父親としての思いがあります。
バブル期の就職活動は学生優位でした。企業は新卒予定の学生に対して顧客を接待するような扱いをしてきました。それが現在ではどうでしょう。企業に気に入られるために学生は必死にマニュアル通りの作法を覚えています。
 新卒で入った会社を辞めてしまえば、次の就職が非常に困難であること。100社近く応募しても、面接まで漕ぎつけるのは10数社、そこから採用まで、気の滅入る毎日、断られ続ければ自信もどんどん失っていく。バイトや派遣の道に入ってしまえば、再び正社員の道に戻ることが難しい。だからこそ、一度入った会社は辞めてはいけない。そのために真剣に就活を行って、自分の道を選んでほしい。
バブル崩壊、リーマンショック・・採用は景気によって大きく左右されます。こうした企業の姿勢は非情にも思え、その都度、その時代の学生の心は翻弄されてきました。
■「道は自らの力で」
世間が言う良い会社(この定義は様々ですが)に入ること。受験勉強という尺度と同じ感覚しか持ち合わせていなければ、大手企業等に応募が殺到するでしょう。
しかし現状は、以下の数字にも表れています。
新卒就職後の3年以内の離職率
大卒30%
高卒50%~60%
中卒70%
また、入ったは良いが、仕事を続けていくにメンタル面で大変なストレスを抱え、病になる。昇進が出世競争に。国民のために働く高級官僚になっても不正を犯す。企業は大きければ大きいほど、リストラが人員削減に直結していきます。組織の一員であれば誰でもがその対象になり得ます。

 常に他と比較して、幸福度を測る。相対的な幸福感を追求する生き方は、満足できる生き方なのか。自信を培えるのか。
 自らの意志で、実力を発揮するために努力する、知恵を働かせる、訓練をする・・就職は会社に勤めることだけではなく、仕事(=生きていくための活動)につくこと。仕事は社会や地域そして家族とかかわりをもつ鍵であり、人生の大半を過ごす時間と居場所。
私は人事担当者、カウンセラーの言葉を聞き、このように思いました。
 
 今月、公明党青年委員会では全国の企業、学生、職業訓練受講者を対象に若者雇用調査を行っています。
党アンケートの設問事項は客観的ですが、不満な点もあります。中小企業を中心にしたアンケート設問を見ると新卒(それも大卒)募集に関する質問が前半並びます・・しかし地方の小さな会社には全く当てはまりません。産業自体が大卒、高卒も近年採用できる状況にはない業種が多々あります。
(但し、今回のアンケートのねらいでもある、学生の就活が一部大手企業に集中する傾向にあり、就職浪人までする学生も多い。中小企業が採用したくても応募者がいないなど、実体を把握するための調査としては
まず、現場の声を聞く姿勢は評価したいと思っています)

キャリアカウンセラーは講演の中で、就活のメンタルヘルスについて、就活は
社会に適応する筋肉をつけるトレーニングジムだから、つらい不安はだめだからじゃない当たり前と思うこと。自分だけではしない。不安=願いの裏返しなんだ。と説明がありました。不安の根底は願いであること・・でも「願いはできるだけ他人と比べて導かれたものでない方がいいいなあ」と思います。

結びに元人事担当者からの就活ワンポイントアドバイス
 マニュアル通りの就活は、その他大勢に映ります。自己分析や情報収集も良いが自分がどんな会社が、どんな仕事に向いているかなんて、わかりません(特に文系)。
(小さい会社であれば)社長、または人事担当者と
自分が気が合うか、合わないか。が
一番大切ではないかとおもっています。
だから出会いを大切に
自らの意思(→意志になればもっと良いですが)を培いましょう。

 自分の人生です。
 よき人生を送る・・社会や地域にかかわること、家族を大切にすること。
大手ばかりではなく地方にも、そして大企業だけではなく、社員が数人の企業にもあなたしかできない仕事があるはずです。あなたを必要としている場所があります。また起業することも、将来独立することも良いでしょうし、地方議員として生きていくことも選択肢の1つです(でも生活は大変ですよ)。

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