『地域に貢献する地球市民』の気概を持って

#チャレンジ2030 近い未来へバトンを!安心・安全・ワクワク

2011年06月

 先日、長野県上田市の点字図書館開館55周年として
「マルチメディアデイジーの概要と将来像-読みに困難を伴う方々を幅広く支援-」講演会に行きました。
講師はDAISYコンソーシアム会長 河村宏氏
 今回の講演は、本のデイジー化を行っている方、デイジーを利用されている方を対象とした専門的な内容で、素人の私には非常に難しいかったのですが、いくつか分かったことがあります。
(1) EPUB3.0公開で、より早く書籍・教科書のDAISY化ができる。
 ①EPUB(Electronic Publication)
今年、電子書籍用ファイル・フォーマット規格EPUB3.0が公開予定(5月完成で、夏ごろからiPadなどの電子書籍リーダーで活用できるらしい)。
EPUBはアメリカの電子書籍の標準規格ですが、以下の仕様から世界標準となりつつある。
・オープンソース
・フリー
・パッケージ化されたWebコンテンツ
また、5月完成予定のEPUB3.0は日本語(縦書き、ルビ、禁則処理等)にも対応している。
しかし、電子書籍発行については、出版社側の電子化制作のレベルによりバグがでる。
 EPUB3.0によりDAISYコンテンツ(DAISY4という最新規格が開発される)が制作しやすくなる。

②EPUB3.0による教科書の電子化
 文部科学省では教科書の多額な事業費(調べてみました教科書のPDF化は年間約3400万円。すべて教科書出版社への随意契約)を用いてPDF化をおこなっている。また、PDF化には教科書発行から時間がかかる。
マルチメディアDAISY教科書は教科書PDFからテキスト・画像を抽出しいくつかの変換をかけて、DAISYツールで制作される。
 出版社の制作段階で、EPUB3.0化=DAISY化となる上、非常に安価である。

参考:教科書の電子化(リンク)
障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律
著作権法37条3項・施行令第2条

(2)北欧の事例
①ノルウェー国立図書館サーバー
 ワード、テキストデータをマルチメディアデイジー図書に変換してくれる。
②スウェーデンのOneBook OneCD・・1冊の本の後ろポケットにはデイジー図書CDがついている。

(3)スティービー・ワンダーが認めた世界のシナノケンシ
 上田市のシナノケンシは、戦前は絹糸紡績業として栄えた企業でしたが、現在は精密モーターやドライブレコーダーなどを製作する大手企業です。
 私も地元にいながらよく知らなかったのです(申し訳ありません)、世界を代表するDAISY規格のデジタル録音再生機メーカーで、プレックストークPTR1(商品名)はアメリカのスティービー・ワンダーが絶賛し、レイチャールズに勧めた製品。

 リンク プレックストーク

 昨年、財団法人日本障害者リハビリテーション協会を訪問しました。
マルチメディアデイジー教科書を実際見せてもらいました。
 リンク デイジー教科書の可能性

 以上が講演を聞いて分かった点です。

 電子書籍の分野は、今後益々進化していくと思われます。
 今、困っている事を情報化でサポートできるのであれば、早く実行していくこと。
 情報分野は、数か月で飛躍的な進歩をしてしまうことがあります。
 
 本日、県議会議員の清水純子さんが県議会一般質問にて発達障害の支援について「デイジー教科書」の普及について県の考えを聞いていました。
 県はワーキンググループで検討するという答弁をしていました。
 阿部知事は、今年度予算に、年齢を問わず、幅広い発達障害支援に取り組む予算と部局内を横断的に行う部署の設置を行いました。これは大変画期的です。
 しかし、清水さんの指摘にもあったとおり、発達障害支援を検討する委員会が2通りあるなど、重複しそうな委員会が多いことはマスコミ等からも指摘・懸念されていいます。
 
 将来が明るくなる道をぜひ、示していただきたいと思います。

 デイジー(DAISY= Digital Accessible Information System)とは、
デジタル録音図書の国際標準規格である。音声データの構造化と、音声と活字・画像データ等の同期再生を主な特徴とする。主に視覚障がい者のためのデジタル録音図書の作成、および識字障がい者(ディスレクシア)・学習障がい者等のためのデジタルマルチメディア図書の作成に使われている。この規格に基づいて作られた録音図書はDAISY図書、DAISY録音図書、あるいはマルチメディアDAISY図書などと呼ばれる。(出典:ウィキペデイア)
 視覚障害者や普通の印刷物を読むことが困難な人々のためにカセットに代わるデジタル録音図書の国際標準規格として、50カ国以上の会員団体で構成するデイジーコンソーシアム(本部スイス)により開発と維持が行なわれている情報システムを表しています。DAISYコンソーシアム公認のオーサリングツールを使ってデジタル図書を作ることができ、専用の機械やパソコンにソフトウェアをインストールして再生をすることができます。国内では、点字図書館や一部の公共図書館、ボランティアグループなどでDAISY録音図書が製作され、主な記録媒体であるCD-ROMによって貸し出されています。(出典:財団法人日本障害者リハビリテーション協会DAISY研究センターHPより)

 作家・伊集院静さんのインタビュー記事を改めて読みました。震災後、若者たちへ送ったメッセージです。
人より早く起きなさい・・今までの時間の使い方を変えることが生き方を変える始まり。
人の倍は働きなさい・・土日は休みだなんて考えてはだめ。これまでに倍以上は働き、その上で今まで倍以上を遊ぶ。
たくさんの人に会いなさい・・分からないこと、自分であり人間である、そのためにたくさんの人にあうこと。
人のために生きなさい・・人間としての品格を失わずいること、自分のためでなく人のために生きていくこと。
ハンディを生かしなさい・・欠点がある人間は必ず伸びる。それが成長する出発である。

そして、正義について語っています。
理不尽があるのが社会です。
それを知らずに、何かにつけて文句を言う人がいる。
きっと、こう思っているはず 一体正義とはなんなのか
世の中は理不尽が、まかり通っている。その前提の上で、正義を考えてほしい。

そして無所属の時間をつくること。
長年、仕事をしてきた人間は、どこにいても頭の片隅で仕事のことを考えている。でもそれでは新しい扉は見つからない。
(スタートラインより抜粋)


 若者にあてたメッセージですが、政治家が肝に銘じる言葉です。

 政治は妥協の連続だ、と言う方もいる、妥協しないことが信念に映ることもあるかもしれません。しかし肝心なことを確認する必要があります。
政治は『誰のため』、正義は『誰のため』にあるのか?
私は『誰のため』『何のため』が明確であれば、妥協は協調になる。
真の信念は、『誰のため』『何のため』が自らの行動に裏付けられる。

 映画「うまれる」が上田にて上映されます。
お産と子育てにやさしい街『うえだ』をテーマに「上田で『うまれる』をみる会』実行委員会が映画上映と豪田トモ監督(男性)のトークショーを企画しています。
上映期間は7月1日~16日、豪田トモ監督トークショーは、7月1日13:30~15:00です。
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イクメンも応援しています。

リンク 映画「うまれる」
    うまれる-うえだ  
 

 上田市議会6月定例会が6月13日(月)から始まりました。
約2億4千万円の補正予算などが上程されました。
 6月20日(月)より22日(水)まで、一般質問が行われます。今回24名が登壇いたします。
 私の一般質問は、初日2番目、
6月20日(月)午前10:30頃から45分間質問をしてまいります。
 質問の内容は、テーマ『安心・安全な市民生活について』
 1.東日本大震災を受けて上田市の総合的な防災対策について
   (1)上田市地域防災計画の見直しについて
   (2)震災、災害時のBCP(業務継続計画)策定について
   (3)ICT(情報システム)部門のBCP(業務継続計画)の策定状況と情報管理
     のリスク分散について
 2.情報提供と管理のあり方について
   (1)市民への迅速な災害情報発信と提供のあり方について
   (2)長野県、長野県民生児童委員協議会発行の
    「民生委員活動と個人情報の取扱いに関するガイドライン」を受けて
    市の個人情報提供のあり方について
   (3)災害、被災状況及び要支援者等のGIS(地理情報システム)による
     情報管理とシュミレーション利活用について
 3.豪雨等による冠水、浸水、道路陥没等の箇所の情報管理について
   (1)災害発生箇所など過去の事例等の把握状況
   (2用排水路情報整備事業の調査内容について
   (3)防災のための災害箇所のデータ管理と市民への周知について
 
 以上について質問をしてまいります。

 以前にも書きましたが、BCPについては昨年6月定例会から2度目の質問となります。
 
 私はBCP(業務継続計画)をより実効性のあるものにしていくには、近隣市町村との連携が不可欠と考えます。

 ところで、今回の一般質問は、通告日初日の朝8:30までに6人が議会事務局に集い、質問する順番を決める
抽選を行いました。いままでブログで何度も何度も報告してきましたが、
 私はいままで 2010年6月定例会4人中4番目、
        2010年9月定例会5人中5番目、
        2010年12月定例会4人中4番目
        2011年3月定例会は代表質問があったため、並ばず。
 という朝一に行かなくてもよかった結果でしたが、今回は抽選のかいがありました。
        2011年6月定例会6人中2番目です。

 安心・安全な市民生活のために、しっかり質問をしてまいります。

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