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2010年11月

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 昨日、上田市内で『政治家meetsヤングマン』という集まりがあり、参加しました。
政治家を囲んで1グループ6人~8人ぐらいに分かれ自由に語り合う「車座」集会です。テーマは一応「住民投票」についてだったのですがテーマに縛られずに、テーマとは全く違う様々について話し合いました。参加者も若者が多かったのですが、年齢も広範囲でした。地元の県議+市議合計13名が参加しました。
 主催者の直井さん(カメラマン)は、エンディングにこんな話をしてくれました。
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「選挙では候補者を市民のみなさんが支援をするが、その候補者のことについて聞いても、その人のことをよく知らない・・よく知らない人に投票することが不思議でならなかった」
 多くの方々が普段、議員と直接話をしたことがない。支持者でない限り議員と接する機会がない。こんなことを感じています。
 集まりでは私も「政治家」として紹介されました。
 自分は一市民であると自負してきましたが、議員は政治家であることを改めて自覚しなければならないと思いました。
『政治』を辞書で引くと・・「ある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、これを実現する作用」とあります。
 政治家=職業として政治に携わる人、議員は、このような活動を行う職業なのかもしれません。
しかし、対立や利害を調整に携わるには、人間としての哲学が必要ではないでしょうか。
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 議員は決して特別な存在ではありません。

11月4日・5日、議会広報特別委員会の行政視察に行きました。特別委員会は任期2年間、その間に1回の行政視察があります。今回、
 4日(木) 三重県鳥羽市議会 事務局・・ツイッターによる議会情報の発信と、議会インターネット動画配信について
 5日(金) 愛知県豊田市議会 事務局・・議会閉会後2週間で発行する議会だより(議会だより審査員特別賞受賞)について
 を視察しました。
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 鳥羽市議会のツイッターでの情報発信について
 鳥羽市議会では、全国初の議会としてツイッターで情報を発信しています。市議会ホームページへの誘導を目的とした導入とのことです。現在約600人がフォローをしています。
 ツイッターでは、議会事務局で取り扱う議会スケジュール、行政視察受け入れ、一般質問・議決項目等です。
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 ユーストリームでの議会配信について
 上田市では、CATVでの生中継・録画中継は行われていますが、インターネットによる動画配信は、行っておりません。鳥羽市議会では今年度より、動画配信を開始、定例会・決算委員会まで中継を行っております。
 
 ユーストリームページの横には、ツイッターがリンクされており、動画を見ながら、ツイートをする方もいたそうです。
 そして、グーグルカレンダーを使ったスケジュールの公開。
 ユーストリームで約5万円の経費がかかったそうですが、あとはすべて無料サービスを利用して作られております。
 鳥羽市議会では、議会改革の一環として、ツイッター、ユーストリーム、グーグルカレンダーの導入がなされております。折しも、視察日には、議員の当番制による議会報告会が自治会数箇所で行われています。
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(入口は、電光掲示板によるスケジュールと在室の有無が議員までわかります)
 議会広報とは、単に議会だよりの発行ではなく、議会改革の一翼をになっている重要な取り組みであることを改めて実感しました。
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 灯台をイメージした市庁舎(昭和37年頃建設)

リンク 鳥羽市議会ホームページ

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11月2日、東京新宿区の日本障害者リハビリテーション協会を訪ね、「デイジー教科書」について説明を受けました。「デイジー教科書」マルチメディアDAISY版教科書は、通常の教科書では読むことが困難な障がいのある子ども達(学習障がい、視覚・聴覚の障がい)のために通常学校で使用している教科書をデジタル化したものです。通常の教科書と同様のテキスト、画像を使用し、テキストに音声をシンクロさせて読むことができるほか、文節ごとのハイライト表示、画面の反転、書体の変換など1人1人が抱える読み書きの困難の特徴に対応しようと作られています。
 デイジー(DAISY)とは、デジタル録音図書の国際標準規格Digital Accessible Information Systemの略で
視覚・聴覚障がいのための図書の規格で、点字図書、録音図書から、現在はネット配信された図書まで現在は利用されています。
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 読み書きが困難(ディスレクシア)な状態は、視覚・聴覚に問題がなくても、文字がにじんで見える、ゆらいで見える、鏡文字となって見える、見え方の問題だけではなく、記号である文字を音として認識することが難しいので言葉を思い起こすことに時間がかかってしまう。
 勉強が苦手な状況を作り出すというより、勉強する機会・環境を遠いところから、手探りで探し出さなければならない現実があります。
 この協会では、デイジー教科書が必要な方には、インターネットより申請して頂き、審査後、ダウンロードして利用できるようにしています。現在600人近くの方の申請があるとのことですが、文部科学省が行った約4万人対象の調査では、学習面での著しい困難を示す者4.5%、読み書きがの困難を示す者2.5%の方々がいると想定されています。まだまだ普及していない現状です。
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 また、こんな話も伺いました。以前は、保護者から学校へデイジー教科書利用の相談が行われ、学校から教育委員会へ問い合わせを行い、かなりの時間と理解をされるのに時間がかかった。最近は、各地の地方議会で議員が一般質問で取り上げるので、教育委員会から直接の問い合わせが多くなり、デイジー教科書に対する認識が格段と高くなった。
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 協会から頂いたパンフレットには『「読める」って、たのしい。』というタイトルがついています。
とかく教育においては根性・気合いを強調する方々がおられます。
学ぶ機会をだれもが平等に受けられると思われている現代ですが、決してそうではないこと。そして、デイジー教科書が必要な子どもたちは、単に読み書きが苦手な子どもではない、ことを大人がまず知ることが必要です。
リンク マルチメディアデイジー版教科書 申請先
    エンジョイ・デイジー 私らしい方法で読む、わかる!
    日本障害者リハビリテーション協会   

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