長野県は、福祉のまちづくり会議を設置し、
「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」に基づく整備基準等の追加や「パーキング・パーミット制度」の導入などについて、「長野県福祉のまちづくり条例」を改正するための検討等を開始しました。
 平成24年6月より会議を開催し、昨年度は計4回行われ、今年度には条例改正案が提出されると思われました。
しかし、平成25年3月を最後に、今年度は一度も開催されていません。また、この3月での会議録には次回は平成25年5月か6月の会議を予定していることを事務局が報告していることが書かれています。
 平成25年度になり半期が過ぎ、いったいどうなっているのか?
 9月下旬に長野県の県政ホットライン(メールによる長野県への質問)で、進捗状況について伺うとともに、パーキングパーミット制度を導入している都道府県は  30府県となり、この30府県が相互承認している事実に、長野県は福祉後進県となっていることは悲しいことだと、問いました。
 約1週間後、長野県健康福祉部から回答がきました。
以下、回答文書です(傍線は私が付けました)

 「県民ホットライン」にお寄せいただきました、長野県福祉のまちづくり会議の進捗状況等に関するご質問についてお答えします。
長野県福祉のまちづくり会議は、昨年6月からこれまでに4回の会議を開催し、長野県福祉のまちづくり条例の改正や福祉のまちづくり推進について検討し、基本的な考え方をとりまとめてまいりました。
今年度に入り、
・高齢者や障害者が利用する機会の多い公共的な施設について、規制の対象とする施設の規模や設置を義務付ける特定の設備の検討
・公共的な施設の整備基準として、新たに追加する項目の検討等に時間を要しており、会議の開催が遅れております。
また、「パーキング・パーミット制度」についても、長野県福祉のまちづくり会議において、既に導入している他府県における状況から制度のメリット・デメリットを十分検証した上で、運用方法を決めるべきとのご意見があり、調査・検討をしている段階です。
今後、これらの調査・検討をもとに、長野県福祉のまちづくり条例の改正案や福祉のまちづくり推進策案を作成し、今年度内に2回程度「福祉のまちづくり会議」での検討をお願いする予定です。また、県民の皆様や事業者団体から広く意見をいただくなど、丁寧な議論を進めながら福祉のまちづくりの推進に取り組んでまいります。

 時を同じくして(偶然にも)開会中の長野県議会9月議会、一般質問において荒井武志議員(改革・新風)が『福祉のまちづくり会議』が開催されていないことについて質問がありました。
 条例改正は来年度前半との答弁がありました。
 
 また、健康福祉委員会では中川宏昌議員(県民クラブ・公明)がパーキングパーミット制度検討に関する状況について質疑を行っています。

 私は、昨年9月の上田市議会において県のパーキング・パーミット制度の導入の考えに伴い、以下のような市も協力体制をとることの提案をしました。
 ・市公共施設の駐車場等が障がいのある方、妊産婦の方、介護が必要な方、そして、そのような必要な方を乗せて車を運転するドライバーの皆様が使いやすい整備。
 ・パーキングパーミットが実施された場合の申請窓口に市福祉課等も加えること。

 パーキング・パーミットについては、県単独でできることではありません、県内の市町村との連携が必須条件です。福祉先進県とは言い難いですが、前進できる姿勢を希望します。

パーキング・パーミット制度について
リンク 佐賀県の取り組み 
     長野県福祉のまちづくり会議のページ