若者が多く集まるBARの新年会に行った折、
店のオーナーが歌った
~さよならは別れの言葉じゃくて再び逢うための遠い約束~
来生たかお(薬師丸ひろ子)の『夢の途中』の歌詞を聞いていて
ふと
『ここに地終わり 海始まる』という言葉が浮かびました。

宮本輝の同名小説で、この言葉を知りました。
ポルトガルのロカ岬の石碑に刻まれたこの言葉「ここに地終わり 海始まるは、
16世紀の大航海時代、同国の偉大な詩人が残した叙事詩の一文です。


 物語は、18年もの長い闘病生活がこれからも続くだろうと思っていた女性に
知らない男性から絵葉書が届く、本当はその女性に宛てたものではないラブレターとも
思われる文章の最後にあった「ここに地終わり 海始まる」の言葉が女性の人生を変えていく。

 何も変わらないと思っていたことが、あるきっかけで大きく変わっていく。
転機はふとしたところにあるが、期待してもやってこないし変わらない。
偶然や運命は、自らの強い前向きな思い(あるいは強い後ろ向きな思い)
行動が引き寄せるもの。
そして仲間も出来ていく。

 歌の合間に語るオーナーの言葉を聞き、そんなことを感じました。

多くの人のこころの叫びを受け止めることは

自らの心を強くする!
改めて深く決意をした時でした。

夜の雪道
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