本日は森林・林業・林産業活性化議員連盟の研修会・現地視察が行われました。
研修では長野県林務部から
 「上小地域の森林・林業の現状と課題」上小地方事務所林務課長
 「災害に強い森林づくり」長野県林務部 治山係長
について講義がありました。

長野県は、総面積のうち78%が森林であり、上田市の森林面積は39,320ha(総面積55,200ha)、71%が森林。
そして県森林づくり指針(平成23年~32年の10年間)の概要が説明されました。
また、災害に強い森林づくりでは、平成18年7月に長野県岡谷市を中心に発生した豪雨災害での崩壊と土石流が一面樹木に覆われた森林内で発生している。・・これが近年の災害形態の特徴を表している。
そのほかにも
2.水を通しにくい地層と、上側の水を通しやすい地層の間で崩壊が発生。
3.雨の少ない地域では、長年かけて堆積した土砂が流される。・・谷止工が災害予防、減災に有効。
4.見かけ上の集水面積では量れない水量が流出する。
5.発生頻度が下がるとともに、多くの雨を貯留するので崩壊時の規模が大きい。
このような調査分析から、災害に強い森林づくりの提唱がありました。

研修会のあとは現地視察として2か所にいきました。
1.森林整備事業・高性能林業機械作業
森林組合の作業現場の視察でした。
地元の上小森林組合は、職員66名、平均年齢39.9歳。若い世代が、高性能林業機械で作業を行っています。
作業道を開く「ザウルスバックホー」
bc347733.jpg

伐採、枝払い、等間隔で玉切する「ハーベスタ・プロセッサ」
0ba22d39.jpg

d0956873.jpg

従来は作業員が行う「チェーンソーで伐採、人力で枝を払い、木を切る」・・ことを1台で「木をつかみ、伐採、枝を払いながら指定した間隔で木を切る」あっという間の作業を行います。
5ae8ad8b.jpg

搬出「フォワーダ」
若い方が森林事業に携わっていることを知り、林業にも将来性を感じました。

その他、鳥獣害防止対策侵入柵設置個所を視察しました。