都留市 「エコロジカル・バランスタウンつる」の続きです。
都留市の人口は3万2千人。小規模の市ではありますが、毎年視察者が5000人くるまちです。
東日本大震災により急激に注目され始めた新エネルギーですが、平成16年より水車による小水力発電への取り組み(稼働平成18年)を始めた都留市は先見性がありました。そして水車に続き、「エコハウス」普及構想です。
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 環境省「21世紀環境共生型住宅のモデル事業整備による建設促進事業」により建設された環境共生型住宅『都留市エコハウス』を伺いました。
 都留市の標高は400m、山に囲まれた地形を見ると長野県上田市とよく似ている気候です。
エコハウスは、小水力発電元気くんの電力を使用しています。
 注目点:
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1.風のとおり道を考慮した空間
 自然採光・自然通風とOMソーラー(空気集熱)の太陽熱による床暖房。
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2.県産木材及び地域県産材の活用
 県産木材はもとより、活性炭ボード、溶岩サイディングを使用。
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蚕室をイメージした天井の梁、ワイン樽の雨水貯蔵タンク

エコハウスのとなりは植物工場です。アイスプラントと葉わさびを栽培・・頂きました。アイスプラントは初めての食感(塩水を吸わせる水工栽培)
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エコロジカルバランスタウンを目指す都留市、エコハウス建設のための環境省からの公募情報に即対応したとの説明がありました。

わがまちにとって有効な情報(国からの補助金、公募事業など)をどう理解し、生かしていくか。
都留市の取り組みは先進的です。周りの地方自治体の事例を見て検討していくやり方がすべて否とは言いませんが、先進的な取り組みには熱意と思いが入ります。そこが曖昧だと「失敗したら誰が責任をとるんだ」お決まりのやらない理由に発展していきます。全ての市民が賛同していただくことは難しいでしょう。でもなにもやらない事となにかを始めることで議論となること。やはり後者の方がまちは活性化するのではないでしょうか。そんなことを感じつつ、次回は山梨県の新エネルギーへの取り組みを紹介します。